”結婚は本人同士の問題だけではない”
そう。結婚生活にはお互いの両親や兄弟も深くかかわってきます。
どんなに愛する相手でも、その家庭環境によって結婚生活が大きく変わり
本人同士の関係さえも崩されてしまう例もあるでしょう。
しかし、ご縁があって結ばれたのだから、切磋琢磨しながらも、家族が
増えることを喜び、いたわり合えるといいですね。
私は、田舎の漁師町で生まれた主人と結婚し、その両親との同居生活は
18年を過ぎました。
ぶきっちょな私が経験を通して感じた同居生活についてのオススメな考え方や
行動を少しずつお話しします。
★同居を始めるにはきっかけが必要
私の場合は、いつかは同居という前提でしたので、妊娠をきっかけに同居を始めました。
正社員で働いていたこともあり、子育てを協力してもらうというメリットがありました。
金銭的にも当時はまだ若いサラリーマンの2人のお給料では子供を保育所に預けて
家賃を支払うという余裕はなかったので、この機会に腹をくくったというべきでしょうか・・・。
産休明けから仕事に復帰し、協力というよりは義母がメインの子育てとなりました。
自営業を営みながらの第二の子育ては、義父母にとっては大忙しでイライラも募ります。
家事も私は出勤前の洗濯とお風呂の掃除ぐらいで、後は義母が請け負ってくれていました。
「○○ちゃんはいいなあ。上げ膳据え膳でねぇ。」と嫌味を言われることもしばしば。
結婚生活、同居生活はともに我慢が必要です^^;
オススメな考え方
同居の理由は、お金がない、仕事をフルでするために苦手な家事を助けてほしい・・など何でも良いと思います。
同居させられたというよりは、自分に利点があるようにズルく考えて決めたと思えば結構許せるものです。
私は自分の決めたタイミングで同居を始め、子供を育ててもらったという感謝があります。
義父母に少し腹が立つときやストレスが溜まる時は、そのことを思い出しスルーしています。
何かの軸がなければ喧嘩になって傷付け合いそうですからね。
★夫をあてにしてはいけない
“夫は向こう側の人”
極端な話ですが、夫の家族を敵とするなら、いざというときは、夫も間違いなくその敵の一人です。
夫婦家族円満に過ごせているうちは何の問題もないのですが、もし、嫁姑などの
問題でこじれてしまった場合、最終的には夫は向こう側の人間だと言えます。
何でもかんでも夫に愚痴を言っても解決は出来ません。
男性は基本、平和主義でもめごとを嫌うため嫁姑のトラブルには口を出さないように
逃避します。どんなに妻の立場から姑の失態を訴えても無駄ではないでしょうか。
その環境で生まれ、何十年も過ごし、夫の人格はその環境で形成されたものですから。
また、夫と喧嘩をしてその原因が夫にあるとしても、夫の家族は彼の味方です。
表では息子を叱る素振りを見せるかもしれませんが、時が経てば必ず嫁にも悪態が
あったのであろうという結論になることが多いのです。
冷静に考えると、我が子が可愛いのは当たり前のことですよね。
オススメな考え方
私の基本的な考え方は無理に家族になろうと頑張らないこと。
他人のままで良いのです。誠意を持って、きちんと義務を果たせば十分なのです。
最近では血のつながった家族でも憎しみ合い、傷つけ合う事件も多くあります。
血のつながりはなくても、一線を置いた程よい共同生活ができると思います。
逆に、日常の中で他人の私にこんなことまでしてくれて・・なんていう考え方も出来ますから。
「私と親とどちらが大事?」
なんて愚問は頭から消しましょう。比較する対象が違い過ぎます。
お互い家族のことを悪く言われるのは嫌ですし大切にしてほしいと願っていますからね。
★言いたいことは自分の口から伝えるべき
義父母にお願い事や言いたいことがあれば、夫から伝えてもらうという意見もありますが、
これは、あまり良い状態とは言えないと思います。
言いたいことやお願い事、それに対する御礼は必ず自分自身の口から直接義父母に伝えましょう。
夫を通して伝えても嫁が言わせているということはバレバレです。
きちんと自分の口から伝えていくうちに、コミュニケーションが取れるようになり
少しずつ、反対意見や自分の気持ちも上手に言えるようになると思うのです。
ちなみに私の友人には、夫はあてにならず、自分の口で直接義父母に
「私の性格上、同居はできません」と結婚前に伝えたツワモノがいました。
結果、円満にもめることなく別居しています^_^;
オススメな考え方
”相手の親は鬼でも邪でもない。お父さん、お母さんと言って慕いなさい”
これは、結婚前に実母に言われた言葉です。実母もそう言われて父に嫁いだのだとか。
どんな人でも慕われて嫌な人はいないし、頼られるとそれに応えようとするものです。
育児や家事、生活の上で夫に足りない分をその両親に頼れば良いのです。
私の場合は、自己中心的というか自由主義な夫より、子供の事などは義父母に
お願いしておく方が確実に約束を守って助けてもらえるという安心感がありました。
夫に日々苛立つよりも、その肉親が補足してくれているからいいだろうという考えです。
相手が誰であろうと自分が助けられていることには変わりないですからね。
★自分の時間・空間を少しでも持つことが大切
これは同居している、していないに関わらず結婚生活そのものに必要なことです。
私の場合は仕事でした。独身時代から勤めていた会社で結婚・出産後も働いていました。
そこでのストレスももちろんあります。年齢と共に与えられる仕事も増え、帰宅時間が
遅くなりました。しかし、妻でもなく、嫁でもなく、母でもない会社での私の時間が生活に
不可欠な自分の時間や場所であったと思います。
趣味や遊びで一日外出するということは、なかなか気まずくて出来ないと思いますが
仕事となれば家を出やすくなり、家計の一部を支えているという満足感も得られます。
また何よりも、考えることが多くあり日々忙しいということは、些細なことを
気にしなくなります。
自分勝手ではありますが、私の場合は、家庭で過ごす時間が短い分、家族や
子供にも大らかに接することも義父母への不満は自分は、自分がいない時間に
お世話になったという感謝へと気持ちを転換することも出来たのです。
オススメな考え方
仕事から帰ったら家事、育児と、自分の時間なんてない!と思うかもしれません。
子供が小さいうちは特にそう思うでしょう。
私は、子供と過ごす時間は自分の時間と考えていました。
特に休日は、パチンコが趣味である夫はよそに、自分の行きたい場所へ
子供と一緒に車を走らせ遊びに行きました。夜ご飯だけ夫も参加・・という風に。
周囲は家族全員一緒にお出かけしない私達を不思議に思っていたようですが、
これも私としてはれっきとした自分の時間なのです。
行きたくもない興味もない夫を無理やり連れてお出かけするのはまっぴらごめんです。
つまらなそうな顔をして横でいられるのではこちらの気分も晴れませんし、
夫にとっても休日にストレスが溜まるわけですから。
かと言って仲が悪いわけではなく、旅行や夫の気が向いたときは一緒に出掛けていました。
個人を尊重するということも長い人生を共にするためには大切ですよね。
まとめ
結婚・同居生活が始まると、今まで気付かなかった生活スタイルや考え方の相違に
驚くことがあります。
トイレの蓋を閉めるか閉めないかといった些細なことから、自分との口約束を
どこまで誠実に守れるかなどイライラせずにはいられません。
しかしそれも時間とともに慣れてきますので心配はいりません。
多少、自分勝手な考え方や行動になることはあるかもしれませんが、
都度都度気持ちを切り替えていきましょう。
結果、家庭が普通で円満であればそれで良いのです^^