夫の両親との同居が決まれば、検討されるものは、まず「住居」の状況です。
近年では結婚をする予定もないのに、先に息子の家を建てるという話もちらほら聞きます。
両親が元気で経済力に余裕があるうちに・・・と考える親心もあるようですが、やはり住居は
結婚後、妻の意見を重視した夫婦の好みで建てたいですよね。
そこで、同居のスタイルについて私自身が経験したことをメリット・デメリットをふまえ
お伝えしたいと思います。
■同居のスタイルは大きく分けて2パターン
まず、親世帯、子世帯での同居をするにあたり、住居のパターンは2通りあります。
①完全同居
いわゆる昔のスタイルです。
寝室以外は、すべて両親と共有スペースになるタイプです。
②二世帯住宅
同じ建物に住むが、玄関から水回り、リビングも全て別になっているため、
生活は完全に独立したタイプです。
※ハウスメーカーによっては様々な提案がなされており、大手メーカーでは二世帯住宅の中でも
5パターンくらいのスタイルを考案しているようです。
水回りだけ別にするとか、中間に親世帯と子世帯の共有の部屋を作るなど・・・。
私の場合は、結婚して2年ほど経ったころ、妊娠したのをきっかけに、夫の実家に戻り両親と
同居することになりました。
「夫の実家」ということは、そう、完全同居の始まりです。
■完全同居のメリット・デメリット
メリット
①住宅ローンや家賃の心配がないので経済的
②水道光熱費も負担が少ない
③家のメンテナンスは親世帯が行ってくれる場合が多い
④掃除や料理など家事の負担が少ない
デメリット
①住居の構造が自分の希望する設計ではない(生活動線がつながっていないなど)
②くつろいで暮らせない(お互いの生活音や気配が気になる)
③キッチンやお風呂が自分のペースで使いにくい
④自分サイドの友人や両親を家に招く事に気をつかう
やはり、完全同居の有難いところは家賃や光熱費の負担が少ない分、貯蓄できるということです。
愛があってもお金がなければ喧嘩をすることが増え、夫婦関係は悪化します。
ただし、その反面、自分のペースで自由に生活が出来ないという精神的な苦痛は多かれ少なかれ生じます。
結婚生活、何かは我慢していかなければなりません。
どちらを優先するかは、妻であり嫁である自分次第というところでしょうか。
■二世帯住宅のメリット・デメリット
我が家は完全同居で14年ほど過ごした後、子供達も大きくなり家を建て替えることになりました。
そこで私の希望も伝え、1階と2階での、二世帯住宅での生活を実現することが出来ました。
その感想がこちらです。
メリット
①生活動線がつながり家事をしやすくなった
②自分のスペースや子供部屋もできて荷物も整理しやすくなった
③キッチンを別にしたことによって、使いやすくなった
デメリット
①住宅ローンの支払いが始まった
②食費が増えた
まとめ
完全同居と二世帯住宅を経験した私にとって、推奨したいのはやはり二世帯住宅です。
費用は増えますが圧倒的に自分のペースで家事が出来るほうが私には向いていました。
子供も大きくなるにつれて食事の時間帯も遅くなり、かつて6人分の食事を作ってくれていた
姑も大変楽になったと喜んでくれています。
少し親世帯と子世帯の距離はできますが、むしろそれくらいでちょうど良いと思います。
いざという時は、一つ屋根の下にいることで安心も出来ます。
一般的に理想と言われる”スープの冷めぬ距離”という感じでしょうか^^