私の母は食事の時はテレビを消す人だった。
理由は「うるさい」・・から。
私が子供の頃、「テレビっ子」という言葉が言われていたように
テレビばかり見ていると、生活態度が怠惰になる。
家族団欒(家族の会話)を妨げる・・というようなことも
問題視されていたように思う。
現代バージョンでは「ゲームっ子」「スマホっ子」となるだろうか。
母がテレビはダメだと決めつけた理由
母はせっかちな性格だったのか、働き者だったのか、ゆっくりと
座って食事をすることがなかった。
当時、日常は父親は仕事、母が家庭を守っているというイメージだった。
そんな母もパートをしていたので、当然慌ただしい毎日だったであろう。
とにかく早く用を済まして早く片付けたいという性格だったのだ。
テレビを見ると手が止まる→私たちの行動が遅くなる→母が片付けられない。
という理由だ。親になった今は、性格が遺伝したのかその事も理解できる。
母としてはテレビは天敵であったのだろう^^;
テレビは子供にとって必要だと思う理由
私は世間知らずな大人になった。テレビのニュースもコメディーも世の中で
話題になっていることも大して興味がなかった。
特に問題なく生活はできているが、大人になれば自分の問題点に気が付くものだ。
①イマイチ話題についていけない
②議論ができない
③当たり前のことを知らないことが多すぎる
つまり、私は自分自身がつまらない人間だと思い知ったのである。
もちろん、子供の頃にテレビを見なかったことだけが原因ではない。
それでも、朝食や夕食時にテレビのニュースを見ながら、その事について会話を
交わす家族であればどうだっただろう。
何となくテレビで話題の事柄に触れ、親の言葉や意見を聞いて頭の中に残る。
その中で興味のあることや疑問が出てきたかもしれない。
そんな家族団欒も良かったんじゃないだろうか・・と今は思う。
まとめ
テレビやインターネットで情報が溢れている現代。知りたいことは検索すれば
ほぼほぼ回答が得られる。子供たちから逆に教えられることも少なく無い。
話題に触れて議論し、考える。疑問に思うことは調べてみる。
40歳を過ぎてからそんな当たり前をようやく楽しんでいる。
我が家の朝は、テレビのニュース番組で始まる。
子供達には、面白い奥深い大人になってほしいと願っている。